・テーマと自分と作品の3者の対話を大事にする
・(作品との対話)偶然性を大事にする
・(テーマ)見ることと見えること、描くことと導かれるように描かされること、意図することと偶然生じること、そういった境界に生じるもの
・(私が目指すもの)経過する時間を作品に封じ込めること
・(絵画の理想)平面上に並列するだけでなく画面に垂直に絵の具の配置すること
・(作品)透明感と重なりを大事にすること
・(作品)絵画としての堅牢さ
・(作品)北方ルネサンス的な技術・精神と現代的な作品を調和させる
Solid Vision Series:要素を極力減らし、シンプルな構成で原風景を捉える。作品visionに代表される光景は幼少の頃何度も繰り返し見た夢をモチーフにした。そこから展開して抽象的な風景の可能性を探る作品群。
Deposition(堆積) Series:絵の具や塗料を20層以上重ね、堆積した時間を絵画空間に変換する。その作品のテーマに応じて、絵の下に異物、すなわち電子基板やペレット、麻縄、ナットなどを埋め込み制作する場合もある。
Botanical(植物) Series:身近にある植物=ほとんどはアトリエの庭など周辺の植物を絵画に埋め込み、そこから展開していく。目や口など感覚器官や、不定形の何かを加えていく。不定形のものは偶発的な行為で形状を崩したり、意図的にひび割れを起こしたりする。そこから生じたものを活かすように展開していく。
その他:作風の中に自分を閉じ込めないよう、上記に当てはまらないものも意識して描く。いつも自由に描けるようでありたい。